鉄筋コンクリート造りでは愛媛県内の高校で最も古いとされる松山商業高校(松山市旭町)の体育館が11月、老朽化のため取り壊される。25日に同窓会が記念セレモニーを開く。卒業生と在校生の約300人が、体育の授業や部活動で汗を流し、半世紀の思い出が詰まった体育館に別れを告げる。
 講堂を兼ねる体育館は1966(昭和41)年に落成。鉄筋コンクリート3階建てで延べ床面積2599平方メートル。1階に柔剣道場などがあり、2階が体育館として使用され、3階はトレーニング場が入った。
 50年間で約2万人の卒業生を送り出した体育館。歴史を刻むうちに窓枠がゆがみ、閉まらない箇所もあるなど老朽化が目立つ。県は県立学校の耐震化完了を2017年度に設定しており、体育館の取り壊しが決まった。新しい体育館は18年3月に完成予定だ。
 新体育館は同じ場所で建て替え。工事期間中は市青少年センター(松山市築山町)などで練習する。